今日は横浜のマリーナで沈没した小型船の引き上げ作業を行ってきました。水深は約5メートル。今回は、沈船引き上げ方法としてよく使われるフローター(浮力袋)を船の内部に入れ、ダイビングボンベから空気を送り込み浮上させる作業を実施しました。
船内に設置したフローターへダイビング用シリンダー(タンク)からホースで空気を注入し、ゆっくりと浮力を確保。船体の傾きや破損状況を確認しながら慎重に浮かせていきます。
幸い、今回の船はそれほど大きくなかったため、作業時間は約3時間で無事完了しました。
船外機は完全水没で修理困難
ただし、船外機は完全に水に浸かってしまっており、船外機の水没はほとんどの場合修理しても再使用が難しいため、オーナーさんも「エンジンは新しく買い換える」とお話しされていました。
沈没原因はキングストンコックの締め忘れか
状況を確認したところ、沈没の原因として最も可能性が高いのはキングストンコック(海水の取り入れ口)の締め忘れによる浸水。
停泊中でもゆっくり浸水が進み、気づいたときには船が沈んでいたというのは、実はマリーナでよくある沈没トラブルの典型例です。